派遣先でほったらかしを受けてるけど、どうすれば?
仕事の引継ぎが一切なし。
初日から放置プレイ。
暇すぎて何をして良いかわからない。
まわりは忙しそうなのに、自分は何もしていなくてもどかしい。
なにしてるの?と、いつ怒られるのではないかとビクビクしている。
自分はこの職場にいる意味ないのでは?
やることがないだけに、焦って色々と考えてしまうことはないでしょうか?
この記事では、派遣先でほったらかしにされるよくある理由と対処法について、解説します!
派遣先でほったらかしを受けたときの理由と対処法を5選!元派遣会社の営業マンが解説します!
この記事はこんな人にオススメ
- 派遣先でほったらかしにされている
- まわりは忙しいのに自分だけやることがなくて辛い
派遣先でほったらかしを受けている理由
派遣先でほったらかしを受けた場合は、まず理由を考えましょう。
なにごとも問題の原因がわからなければ、どう対処してよいかわかりません。
どうしてほったらかしを受けているか、理由によって、どのように対処すべきか変わってきます。
また、解決できるものもあれば、解決が難しいものもありますので、解決しやすいものから順番に、良くある理由と対処法をご紹介します。
理由①忙しくて教える時間がない
派遣が必要ということは、それだけ忙しくて業務がまわっていないということが考えられます。
特に、引継ぎをする人ほど、引継がなければいけないくらい、忙しいわけです。
引継ぎをするには、引継ぐ時間をつくらなければいけなかったり、場合によっては引継書をつくったり、一時的にさらに忙しくなります。
教えられないなら、なんで派遣を受け入れたの?と思われるかもしれません。
しかし、企業はお客様へのサービスが最優先で、社内の対応は二の次となってしまうのは仕方がないことなので、繁忙期だと結果的に教える余裕がないということは良く発生します。
①忙しいのが一時的なものか、長く続きそうか確認する
引継担当か、複数いる場合は、話しやすい人に、繁忙期がどのくらい続きそうか確認してみっましょう。
「なにかお手伝いできることはありませんか?」など、協力的な態度で声をかけてあげつつ、話のきっかけにすると良いかと思います。
一時的なもので、少し耐えれば徐々に教えてもらえそうであれば、様子をみるのもひとつの方法です。
一時的なものかどうかわからないなら、早めに次のステップに移ります。
②派遣先の職場の上司に相談する
引継ぐ担当が忙しいくて教えられなくても、部門長などの上司は本当は早く引継いでほしいと思っていることが多々あります。
せっかくお金をかけて派遣社員に来てもらっているのだから、しっかり働いてもらいたいと思うのは当然です。
そこで、派遣先の部署の上司に相談をしてみましょう。
誰が上司かわからない時は、契約書(労働者派遣個別契約書)の「指揮命令者」という欄に名前の記載があるので、見てみてください。
「指揮命令者」が引継担当者の名前になっていた場合は、「派遣先責任者」という欄の人が上司になる場合が多いです。
相談するときの話しかけ方としては、「他になにかお手伝いできることはありませんか?「時間に余裕があるのでもし良かったらなにか仕事をふっていただきたいです。」というふうにすると、やる気を評価されて好印象を与えることもできます。
逆に、「仕事がなくて辛いです」「教えてもらえてないので不満です」という態度だと、面倒くさいと思われてしまうリスクがあるので、あくまで職場のために協力したいという雰囲気で話しかけてみてください。
何度かそんなやり取りをつづけているうちに、引継ぎ担当へフォローを入れてくれたり、上司が直接教えてくれるということもあるかと思います。
③派遣会社の営業担当かコーディネーターに相談する
派遣会社に言えば、話を聞いて、派遣先の上司にかけあってくれると思います。
今回の場合は、「仕事をふってほしい、手伝いたい」という前向きなアクションなので、自分で直接職場で相談できるのであれば、そのほうがよいです。
派遣会社の担当へ相談してどのように対処したら良いか助言をもらうか、自分で解決できなそうであれば派遣会社から相談してもらうように頼んでみましょう。
困ったら、まずは派遣会社へ状況報告の連絡だけでもしてみると良いと思います。
理由②配属部門に派遣のフォローをする人がいない
これはとても良くあるケースです。
配属されたは良いものの、部署の人たちが派遣の受け入れについてなにもわかっていない、誰がフォローするのか担当が決まっていない、ということが良くあります。
特に、派遣の受け入れに慣れていない会社や部署に多く、社員と同じように扱われる可能性が高いです。
このような場合、なんとかほったらかし状態を乗り切ったとしても、契約になかったことまで関係なく仕事を振られたり、社員と同じように働いて当然のように扱われる可能性が高いです。
なるべく早めに派遣会社に状況を伝えましょう。
この理由の場合は、派遣社員が自身で状況を改善することは、まず困難です。
派遣会社の営業担当かコーディネーターに相談し、話を聞いてもらうだけでなく、派遣先に相談してもらったほうが良いと思います。
派遣先の営業担当であれば、部署だけでなく派遣先の人事とつながっているケースも多いので、派遣先の人事から部署へフォローを入れてもらうという方法がとれることがあります。
本来は、派遣の受け入れ前に行っておくべきですが、派遣の受け入れ方について部門にレクチャーをする必要があります。
派遣の受け入れに当たって、業務指示やフォローをする「指揮命令者」がだれであるか明確にすることや、契約の範囲内で業務指示をすることなど、配属部署に理解してもらわなければ状況は改善されません。
派遣の受け入れ方や就業に関わるルールについては、法律で規定されていることなので、知識をレクチャーするだけで状況が改善されることは多くあります。
派遣会社に動いてもらって改善する見込みがあることなので、早めに相談することをオススメします。
理由③コミュニケーションが少ない文化である
これは外資系によくあるパターンです。
仕事の依頼は基本メール、引継書をエクセルで渡される、対面での引継ぎはほぼない。
社員同士もコミュニケーションは少なめで、ドライでサバサバしている感じがする。
仕事はできる人が多くて、効率が求められる職場のイメージ。
みんなモクモクと仕事をしていて、もともとコミュケーションが少ない文化ということがあります。
このような場合は、とにかく仕事を覚えて、自立していくことが重要です。
引継ぎ書やメールを見て、わからないことはできるかぎりネットでも調べながら、仕事を習得していきます。
仕事ができることがまわりに理解されて、依頼された仕事をしっかりこなすことができれば、職場での自信もついてくるはずです。
どうしても辛いという場合は、派遣会社の営業担当かコーディネーターに相談してみましょう。
過去に働いた派遣スタッフがいれば、どんな状況だったか聞いてみると良いと思います。
また、派遣会社から派遣先に相談してもらうことで、状況が改善される可能性もあります。
単純にコミュニケーションが少なくて、派遣社員が困っていることに気づかなかったという場合もあります。
派遣先の職場に能力が高い人が多ければ、ひとそれぞれにあった教え方をしてくれ、フォローが厚くなるということも考えられます。
自分だけで解決できなそうであれば、まずは派遣会社に連絡して助言をもらうとよいでしょう。
④能力が低くて頼めないと思われている
仕事を頼まれたときにミスをして、直すのに余計に手間をかけてしまったことが何度かある。
頼まれた仕事のやり方がわからず、都度教えてもらわなくてはならない。
そんなことが過去にあった場合には、能力が低くて頼めないと思われてしまった可能性があります。
会社独自のやり方など、教えてもらわないとできないことは仕方がないのですが、事務であればPCやエクセルスキルなど、基本的なことについては自分で調べて対応しないといけない場合もあります。
解決するには、ミスをしないように十分注意したり、一度教えてもらったことはしっかりメモしておくなど、早く仕事をこなせるようになることが一番です。
時間がかかるかもしれませんが、とにかく仕事を覚えることに集中して、徐々に信頼を回復していくしかないでしょう。
もし、仕事紹介のときに、そんな高いスキル求められていなかったという場合であれば、派遣会社の営業担当かコーディネーターに相談したほうが良いと思います。
仕事紹介時の内容と、実際の現場では、多少のズレがあることは当然ですので、柔軟に対応することも求められます。
環境に適応することで、自身のスキルアップにもつながりますので、前向きにチャレンジしてみることも大事です。
もし、自身のスキルと求められるスキルに埋められないくらいの差があれば、なるべく早く派遣会社に言いましょう。
場合によっては、派遣先の別業務を頼まれることがあったり、のぞまない方向へ進みそうであれば、職を変えたほうがよいかもしれません。
⑤本当に頼む仕事がない
本当に頼む仕事がないということも、実は結構おこります。
なんで採用したんだと思われるかもしれませんが…
事前に頼む仕事を考えずに、とりあえず採用してしまうということが、よくあります。
採用しておかないとポスト(ヘッドカウントと呼びます)がなくなってしまうこともあるので、とりあえず誰かやめたら誰か採用しておこうとなるのですね。
ラクして給料がもらえると割り切るか、キャリアやスキルアップを重視するなら、なるべく早く別の職場にうつることをオススメします。
派遣会社に状況を伝えつつ、あわせて次の仕事探しも行って、他の選択肢を用意しておいたほうが良いと思います。
派遣先でほったらかしを受けてもめげないこと!
派遣先でほったらかしを受けてもめげないこと。
ほったらかしの原因を考えて、どんな対処法があるか、この記事であてはまるものがありそうであれば、参考に考えてみてください。
解決できることもあれば、自分でどうにもならないこともあるので、まずは状況に応じて対処します。
どうにもならずに辛いと感じれば、転職するのも全然アリですね。
仕事はたくさんありますので、他の派遣会社や求人サイトをみてみましょう。
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