派遣で時給交渉って意外と簡単にできることを知っていましたか?
一番簡単に派遣の時給交渉が成功するのは、就業開始前の応募から決定までのタイミングです。
この記事では、就業開始前のタイミングで、派遣の時給交渉を成功させる秘訣をお伝えします。
誰でもできる派遣の時給交渉テク!100人以上の時給交渉を成功させた秘訣を元派遣営業が解説します。
この記事はこんな人にオススメ
- 派遣で就業開始前に時給を上げたい
- 誰でも簡単にできる時給交渉の方法を知りたい
派遣の時給交渉が最も成功しやすいタイミングとは
そして、最も成功しやすいタイミングは、就業開始前の時点です!
就業開始してしまうと、次に時給交渉できるのは一般的には1年程度はかかり、長ければ2年以上たってもまったく時給が上がらないということもあります。
しかし、就業開始前であれば、まだ契約を締結していないので、時給交渉を受けてくれる可能性が高いです。
タクシー料金に例えると、タクシーに乗る前であれば交渉することはできても、乗車した後に料金交渉することほぼ不可能になるのと同様です。
さらに、就業開始前にも、時給交渉が出来るタイミングが2回あります。
それは、「派遣会社から最初に仕事の紹介があったタイミング」と、「仕事の決定と就業意思確認のタイミング」です。
なぜなら、派遣会社側の動きを、考慮する必要があるからです。
派遣会社側では、「派遣先から派遣の依頼があったタイミング」、「派遣社員を紹介するタイミング」、「最終的に契約締結するタイミング」の全部で3回時給交渉のタイミングがあります。
求人に応募する側としては、「派遣社員を紹介するタイミング」、「最終的に契約締結するタイミング」で派遣会社が時給交渉できるように、その一歩手前で派遣会社に時給交渉をしておく必要があります。
それが、「派遣会社から最初に仕事の紹介があったタイミング」と、「仕事の決定と就業意思確認のタイミング」になるのです。
このタイミングを抑えることが、時給交渉の成功のカギとなります。
逆にいうと、このタイミングを逃すと、時給交渉が成功する可能性は限りなくゼロに近くなります。
派遣開始前の時給交渉が成功する条件とは
時給交渉が成功する条件ですが、派遣社員のスキル・経験よりも、外部要因によるところが大きいです。
派遣社員のスキル・経験が加味される場合もありますが、それ以上にその他の外部要因が交渉成功の可否を左右します。
言ってしまえば、派遣社員がノンスキルでも、状況によって時給交渉が成功してしまいます。
それでは、どのような状況であれば、時給交渉が成功しやすいか、失敗しやすいかというケースをご紹介します。
- 募集に困っているとき(急募である、応募者がいない、景気が売手市場など)
- 同業務をしている先輩派遣社員がいないとき(派遣先の同じ部署に派遣がいないとき、派遣先に派遣社員が少ないときなど)
- 派遣先や派遣会社で給与テーブルが決まっていないとき
このようなケースでは、他に時給の水準としてベンチマークされる派遣社員がいないため、新たに派遣を受け入れる際の時給を柔軟に決めることができ、時給交渉に応じてくれやすくなります。
- 募集に困っていないとき(急募ではない、応募者が多数いる、景気が買手市場など)
- 同業務をしている先輩派遣社員がいるとき(派遣先の同じ部署に派遣がいるとき、派遣先に派遣社員が多いときなど)
- 派遣先や派遣会社で給与テーブルが決まっているとき
このようなケースでは、既存のスタッフの時給や決められた給与テーブルより高くできないなど、新たに派遣を受け入れる際の時給に縛りがあり、時給交渉に応じることは非常に難しくなります。
派遣開始前の時給交渉のトークスクリプト
時給交渉のタイミングと、成功しやすいケースがわかったので、あとは具体的な交渉の仕方をご紹介します。
交渉が得意な方はご自身の慣れているトークでやったほうが良いと思いますが、交渉が苦手な方向けに誰でも簡単にできるトーク例をご紹介します。
「派遣会社から最初に仕事の紹介があったタイミング」と、「仕事の決定と就業意思確認のタイミング」の場合にわけて、ひとつずつご紹介します。
「とても興味があって希望の仕事なのですが、別件と比べて時給だけが低いです…
時給のご相談は可能でしょうか?」
「仕事内容など時給以外はすべて希望通りなのですが、別件より時給だけが低いのでとても悩んでいます…時給のご相談は可能でしょうか?」
これに対して、別件はいくらですか?と聞かれるので、交渉したい金額を言えるように準備しておきましょう。
現実的には、プラス50円〜100円程度が最も成功しやすいです。
交渉で必ず抑えて欲しいポイントは以下の通りです。
・その仕事をすごい希望しているけど時給だけが問題だと伝えること
・別件のほうが時給だけが高いと伝えること
この方法であれば、スキルや経験に関係なく、時給交渉ができるので一番簡単です。
また、時給交渉をしたからといって、実際にそれが原因で不合格になることは、筆者の経験上ほぼ皆無でした。
派遣先や派遣会社に、好感をもたれていれば、時給交渉をしてもまったく問題ありません。
もし、不合格になった場合は、他のところに問題があるはずです。
ただ、決して「時給が上がらなければやりません」など高圧的な態度をとってしまうと、もうその仕事をお願いしたくないと思われてしまう可能性があるのでご注意ください。
まとめ/派遣で時給交渉を成功させる秘訣
この記事では、誰でもできる派遣の時給交渉の秘訣をお伝えしてきました。
この記事をまとめると以下の通りです。
・時給交渉は就業開始前が最も成功しやすい
・就業開始前の交渉のタイミングは2回
- 派遣会社から最初に仕事の紹介があったタイミング
- 仕事の決定と就業意思確認のタイミング
・成功しやすい条件が揃えばノンスキルでも時給交渉が成功する
- 募集に困っているとき
- 同業務をしている先輩派遣社員がいないとき
- 派遣先や派遣会社で給与テーブルが決まっていないとき
・誰でもできる簡単な交渉のポイント
- その仕事をすごい希望しているけど時給だけが問題だと伝えること
- 別件のほうが時給だけが高いと伝えること
就業開始前であれば、誰でも簡単に時給交渉ができるので、やっておくにこしたことはないですね!
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