派遣で有給休暇をつかい切るにはどうすれば?
派遣先の仕事が忙しくて、有給休暇がたくさん余っていて使いきれない…
退職することが決まったんだけど、有給休暇を使い切ると言いづらい…
残った有給休暇は、買い取ってもらえるの!?
せっかく有給休暇が出ても、なかなか使いづらくて溜めてしまっているなんていうことはないですか?
この記事では、派遣を辞めるときの有給休暇の使い切り方をお伝えします。
派遣で有給休暇の使い切るには!1,000人以上の派遣スタッフを担当した元派遣営業が必勝法を解説します!
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派遣で有給休暇を使い切るには基礎知識が必要
- ・有給休暇はどこから出るか
- ・有給休暇はいつ付与されるか
- ・有給休暇の使い方
- ・有給休暇の使用期限
- ・有給休暇を取得させないことはありか
- ・有給休暇が余ったとき
有給休暇はどこから出るか
有給休暇は、派遣会社から付与されます。
有給休暇を使用すると、派遣会社はその日分の料金を派遣先に請求をせず、派遣会社の負担で派遣社員にその日分の給与を支払う仕組みとなっています。
そのため、派遣先には金銭的なデメリットはなく、休みで仕事が依頼できないという業務的なデメリットだけ発生します。
有給休暇はいつ付与されるか
有給休暇は、雇用契約の開始日から半年経過後に付与されます。
基本的には、ほとんどの派遣会社が同じですが、まれに半年より早く付与する会社もあります。
そのような派遣会社はめずらしく、非常に良心的な会社です。
派遣先との契約期間ではなく、派遣会社との雇用期間が半年なので注意です。
有給休暇の使い方
有給休暇の取得方法は、派遣会社や派遣先によってルールが異なるので、事前に確認しておきましょう。
基本的には、取得の予定が決まった時点で、派遣先と派遣会社に連絡するという流れが多いです。
派遣会社や派遣先によっては、1週間前や1ヶ月前までに事前申請など、独自ルールをもうけている場合もあるので、最初に確認しておきましょう。
有給休暇の使用期限
有給休暇には使用期限があり、有休発生日から2年間経過すると消滅します。
また、雇用元である派遣会社との契約が終了すると有休も消滅します。
派遣会社が同じで派遣先が変わる場合、どのくらい期間が空いているかによって、有休が継続できるか決まりますので、派遣会社に確認が必要です。
有給休暇を取得させないことはありか
有給休暇を取得させないことは、法的には認められていません。
業務の繁忙を理由に、相談をされたり、お願いをされることはあるかもしれませんが、拒否するというのはNGです。
有給休暇には、「時季変更権」という事業の正常な運営を妨げる場合は、他の日に変更できるという会社側の権利がありますが、派遣社員は派遣会社から有給休暇を付与されているため、その行使は派遣会社の事業の正常な運営を妨げるような場合にのみ限定されます。
派遣社員が有給休暇を取得したことで、派遣会社の事業の正常な運営を妨げることはまず考えにくいので、実質的には派遣社員に時季変更権を行使できるケースはほぼないです。
派遣先の業務繁忙や事前申請ルールなどを理由に、有給休暇を取得させないということはできません。
有給休暇が余ったとき
有給休暇が余ったまま退職をするとただ消滅するだけで、基本的には会社は買い取りなどの対応はしません。
有給休暇はあくまで休暇の付与を目的としたものなので、買い取りはできず、余さないように使い切ることしかできません。
退職するときの良くある失敗例
・ギリギリすぎて言いづらくなってしまう
有休が10日余っていて最終日までちょうど10日しかないなど、使い切ることで今日明日で終了になるような場合、なかなか言いづらくなってしまいますね。
最悪そんな場合でも使い切ることはできますが、なるべく早めに伝えておくにこしたことはありません。
・引継ぎで休めない
自分の仕事を引継ぐのに1ヶ月以上かかる、まだ後任がいなくて引継ぎがはじめられないなど、引継ぎが心配で有休が使いきれないということはよくありますね。
次の仕事の開始日や自分のスケジュールを調整できる場合、契約の交渉でうまく使い切る方法はあります。
・派遣先の交渉に応じてしまい一部しか取得できない
有休が余っているのに、派遣先からの交渉に応じて、一部しか取得できなくなってしまったというのも良くある失敗です。
退職にともなう有休消化は、契約期間とあわせて調整する必要があるので、派遣会社に相談しなければなりません。
派遣先に言ってしまうと、うまくいかなかったときに後から交渉しづらくなるので、まず派遣会社に相談したほうがよいです。
派遣終了時に有給休暇を使い切るための交渉のポイント
- 早めの交渉がなにより大事
- 派遣会社経由で交渉する
- 有休を消化し切りたいと明言する
- 最後は必ず消化できることを覚えておく
①早めの交渉がなにより大事
有休を使い切るには、早めの交渉がなにより大事です。
理想的なタイミングは、退職の意向と有休消化の希望をセットで伝えることです。
例えば、翌月末で退職を伝えるのであれば、最後に余った有休をすべて消化したいから最終出勤日は何日までにしたいと派遣会社へ希望を伝えます。
次回契約で退職する意向が決まっているのであれば、次回契約の更新のタイミングで退職意向と有休を踏まえた最終出勤日の希望を伝えます。
このように早めに交渉ができれば、他のポイントさえ守ればほぼ成功します。
逆に、残有休日数より残りの契約期間が短くなってしまう場合は、休暇を使うにも使える日がないので難しいです。
②派遣会社経由で交渉する
通常の有休消化はまず派遣先に伝えるルールが一般的ですが、退職に伴う有休消化の場合は、必ず最初に派遣会社に相談したほうがよいです。
派遣先が即答でOKしてくれれば良いのですが、もし派遣先の希望を言われてしまったり、待っててほしいと言われてしまったりすると、交渉が後手にまわってとてもやりづらくなります。
退職の意向も有休消化もセットで、まずは派遣会社に相談しましょう。
③有休を消化し切りたいと明言する
これが最も重要なポイントです。
誤解がないように、有休を使い切りたいという旨を必ず伝えておきましょう。
最初にこれを伝えておけば、あとは自分から交渉をする側ではなく、交渉を受ける側に変わります。
派遣会社経由で派遣先に伝えてもらったあと、派遣先の繁忙期や引継ぎなどの都合で、最終出勤日をずらすように交渉を受けるかもしれません。
その場合は、有休日数分の契約期間を延長してくれるように、交換条件として提示しやすくなります。
例えば、契約期間が2020年6月30日までで、有休が10日残っているとして、現在の契約期間で有休を使い切って退職したい旨を伝えたとします。
そこで、もし2020年6月30日まで働いて欲しいという交渉を受けたら、2020年7月14日まで契約を延長し、7月の休日を除いた出勤日に有休10日としてあてることを交換条件として提示します。
結果、このようになります。
契約期間:〜2020年7月14日まで
最終出勤日:2020年6月30日
有給休暇:2020年7月1日〜7月14日(休日を除いた10日間)
派遣会社は、通常有休の買い取りはしませんが、契約を延長して有休消化をさせることは応じることができます。
派遣会社の担当者にもよりますが、機転のきく人であれば担当者のほうからこのような条件を提示してくれる場合もあります。
奥の手のようなものですが、わたしが元派遣会社の営業をやっていたときは、良く使っていました。
④最後は必ず消化できることを覚えておく
基礎知識にも書いていますが、有休を取得させないことは、法的には認められていません。
業務の繁忙を理由に、相談をされたり、お願いをされることはあるかもしれませんが、拒否するというのはNGです。
時季変更権も行使できることは基本ないので、最後は必ず消化できることを覚えておくと、強気な立場で交渉にのぞめると思います。
まとめ/派遣で有給休暇を使い切るためのポイント
この記事では、退職時に有給休暇を使い切るための、基礎知識と交渉のポイント
についてお伝えしてきました。
この記事をまとめると以下の通りです。
- 有給休暇の基礎知識を身につける
- 交渉の4つのポイントを抑える
- 早めの交渉がなにより大事
- 派遣会社経由で交渉する
- 有休を消化し切りたいと明言する
- 最後は必ず消化できることを覚えておく
基礎知識と交渉のポイントを抑えて、退職時に希望通りの有休消化ができるように備えておきましょう。
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